皆さんこんにちは。
ここ数日めっきり寒くなってきました。
うちのベランダの金魚たちもじっとしている事が多くなり、
冬眠に向けて準備を進めています。
えっ?と思ったそこのあなた!
そうです、金魚は冬眠します。
全国の金魚愛好家は、毎年この季節になると、ワザと苔を生やして池に冬ごろもを着せます。
金魚は冬の間、消化の良い苔やプランクトンを食べ、ジッと春を待ちます。
そして春になり産卵するのです。
飼い主にとっても冬場の水換えは拷問です。飼い主思いのイイ子達ですね。
金魚はフナなどから人工的に観賞用として作られた品種です。
江戸時代の大名や豪商は自慢の金魚を桶に泳がせて、上から眺めながら「さすがお代官さま、立派なお魚でございますなぁ」などと自慢し合いおだて合い、品種改良に躍起になったそうです。
金魚なんか飼って何が面白いのかとお思いのあなた、
いやいや!あなたも本当は金魚好きに違いありません。
お祭りの屋台の群れに金魚すくいを見つけ、思わず駆け寄ったことはありませんか?
決してキレイとは言えない水の中でも、涼やかに流麗に泳ぐ姿は、今も昔も人心を惹きつけてやみません。
でも、普段ペットショップへ金魚を見に行く、という人は殆どいないでしょう。
何が違うのか。
実は先にお話しした「お代官さま」のくだりにその答えはあるのです。
【自慢の金魚を桶に泳がせて、上から眺めた。】
それはそうです、昔は水槽なんかありません。
【桶に泳がせて、上から眺めた。】
そう、金魚は横からではなく、上から眺めた時に最も美しくなるように競い改良されてきた生き物なのです。
是非一度まじまじと金魚を上から眺めてみてください。
先祖たちはその優美で力強く艶やかな姿に龍を重ねたそうですよ。
金魚すくいの屋台に引き寄せられて出来る人だかりに、私は日本人のDNAを感じます。
さぁ、次の機会にはアンデスの唄うネズミ「デグー」のお話をさせていただきます。
まだまだ動物ネタが続きますよ、お楽しみに。
(米良)
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