10月10日、厚生労働省より、労働者健康状況調査の概況が公表されました。
自分の仕事や職業生活に関し、強い不安、悩み、ストレスが「ある」とする労働者の割合
は58%となっています。
仕事での強いストレスが「ある」と回答した労働者の具体的なストレスの内容(複数回答)
では「職場の人間関係の問題」(38.4%)が最も多く、次に「仕事の質の問題」
(34.8%)、「仕事の量の問題」(30.6%)の順となっています。
ストレスの原因を男女別でみた場合女性の50.5%、また就業形態別にみた場合、パー
ト労働者の45.8%が、「職場の人間関係の問題」を挙げています。
人生の時間の多くを仕事に費やすにも関わらず、そこにストレスがあるのは、心の健康に
良くないですね。心や体を壊し、長期休職している人が身近にいる方もいらっしゃるかと
思います。
先日、『不機嫌な職場』(高橋克徳、他著/講談社現代新書)という本を読みました。
現代社会は「多くの場で関係が希薄になり、お互いが関わりを持たずに、孤立していく
状況」であるとしています。協力し合う人間関係をどう作ったらよいのでしょうか。
著者は大事なこととして「感謝と認知をお互い自然に伝え合うこと」と述べています。
「感謝」(ありがとう)と「認知」(他人を認める)という、基本的なことは、職場に限
らず、学校、家庭の中でも当たり前の事だと思ってしまい、案外おろそかになっているの
かもしれません。
職場の人間関係にストレスを感じている多くの人が、協力できる人間関係を築き、快適
な職場環境を実感できるには、個人の力だけでなく、事業主の方も従業員のメンタルヘ
ルスに目を向けることが必要かと思います。
心と体を壊す前に、助け合える風土づくりを心がけたいですね。
大澤
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