今年も年賀状を送る季節となりました。ご準備はもうお済みでしょうか?
今年は、郵政公社が民営化して最初のシーズンということで、色々な取り組みを行なっ
ているようです。
その中の一つに『カーボンオフセット年賀状』というものがあり、現在発売されていま
す。
カーボンオフセット(Carbon=二酸化炭素 offset=打ち消す)とは、地球温暖化の原
因となる二酸化炭素などの温室効果ガスを、世界各地のクリーンエネルギー事業などを
通じて削減する仕組みのことです。
カーボンオフセット年賀状は、定価55円(うち5円が寄付金)で販売されており、そ
の寄付金のすべてが、「クリーン開発メカニズム(CDM)」を活用して、二酸化炭素削
減プロジェクトを支援し、京都議定書で定められた二酸化炭素の排出量マイナス6%達
成のために役立てられるとのことです。
※クリーン開発メカニズム(CDM)とは・・・先進国が、発展途上国にクリーン開発(二
酸化炭素の排出量を削減するための開発)のための資金を投資したり、技術を移転する
ことにより削減できた二酸化炭素排出量を、先進国の二酸化炭素排出量削減分にカウン
トできるというシステムで、地球サミットで認められているもの
最近は、クールビズやエコバッグ等、二酸化炭素削減のための取り組みをされていらっ
しゃる方も多いかと思いますが、人が生活をする以上、二酸化炭素の発生をゼロにする
ことはできません。
そこで、生活の中での二酸化炭素発生を抑える方法以外に、クリーンエネルギー事業を
通して、途上国などでの二酸化炭素の発生を減らしたり、植林などによって二酸化炭素
を吸収したりする新しい二酸化炭素削減方法に注目が集まっており、カーボンオフセッ
ト年賀状もその取り組みのひとつと言えます。
最近の世界の異常気象のニュースを聞くと、私たち一人一人が「省エネ」と「カーボン
オフセット」の2つの方法をうまく用いて二酸化炭素の排出量を減らしていく必要があ
ることを切実に感じます。そこで私は、今年はカーボンオフセット年賀状を使用してい
ます。
年末年始、ご家族が集まる時間が増えると思いますので、これを機に、皆さんで環境に
ついて話し合ってみてはいかがでしょうか。
(冨田)