3月18日、2009年春の賃金労使交渉につき、金属労協(IMF・JC)に加盟する
主要業種の経営側が、賃上げ額と年間一時金(ボーナス)を一斉に回答しました。
今春の交渉では、世界同時不況の影響で、労組側の賃金改善要求に対し、電機・自動
車の主要各社は軒並み「ゼロ回答」を示しており、定期昇給の凍結を行う企業もある
とのことです。(3月18日日経新聞夕刊)
「春闘」とはいったいどのようなことを指すのか、詳しくわからないという方もいら
っしゃるのではないでしょうか。
「春闘」とは、「春季闘争」の略で、毎年春に労働組合などが、一斉に賃金引上げや、
労働時間の短縮などの労働条件の改善を要求する運動のことです。まずは、自動車や
電気機器などの大手企業が交渉をし、その結果で賃金相場を決定し、それに中小企業
などが従う、というのがおおよその流れです。
今春の春闘では、労働組合側の賃金改善要求に対し、「ゼロ回答」が示されていますが、
この「ゼロ回答」とは、労働組合側の賃金のベースアップ要求に対して、企業側が「賃
金体系維持」の回答をすることです(たとえば、労働組合側が月額4,000円賃金
のベースアップを要求したのに対し、会社側は賃上げは0円と回答すること)。
聞きなれない用語があると、そのニュースをつい敬遠してしまったり、よくわからな
いままになってしまうことがあるかと思います。
ニュースや新聞で見かける法律用語でも、どういった意味なのかよくわからないとい
うものがあるかと思います。当事務所のホームページでは、そういった用語の解説を
しておりますので、興味のある方は、ぜひご覧いただければと思います。
→ http://www.h-firm.com/glossary/index.htm
(相川)