2010年にも銀行以外の事業者の、送金業務が可能になる法案が成立する予定です。
これに先がけ、NTTドコモは携帯電話を使って簡単に送金ができるサービス(ネッ
トショッピングの支払い、個人あて送金など)を検討しているとのことです。(4月1
5日 日本経済新聞)
そのサービスとは、ドコモ加入者がまずクレジットカード番号などを登録します。携
帯電話用ショッピングサイトなどで商品を購入する際に、送金を支払い方法として選
べば、従来のように通販事業者にカード番号を伝えなくても決済できるようにすると
いうもので、お金の貸し借りやネットオークションの支払いなど、個人への送金も可
能にするとのことです。ドコモの加入者同士であれば口座番号がわからなくても携帯
電話番号を指定して送金できたり、加入者以外でも銀行口座で受け取ったりできるよ
うにすることも検討しているようです。
銀行だけに認められていた送金業務を登録制で開放する「資金決済に関する法律案」
は、今国会に提出され、会期中に成立する見通しとのことで、新制度では1件の送金
額に50万?100万円の上限を設けるなど、不正利用防止のための条件も付くと見
込まれています。
私たち消費者にとって、世の中が便利になっていく一方で、複雑になっていく煩わし
さを狙い、犯罪が行われることもあると思います。サービスを利用する際は、規約を
よく確認し、事前に情報を収集するなどして上手に利用していきたいものです。
(冨田)