今年6月から、改正薬事法が施行されます。
これまでは、大衆薬販売店には薬剤師が常駐する必要がありましたが、この改正薬事法施行により、「登録販売者」がいれば大衆薬の9割以上の販売が可能になります。
登録販売者は、薬剤師よりも資格取得が容易で、手当てのコストも低く抑えられるため、大手ドラッグストアは、今までは難しかった深夜営業にも乗り出すとのことです(5月20日日本経済新聞)。
実際、ドラッグ店最大手のマツモトキヨシでは、都心の10店程度で24時間営業を開始するそうです。
また、この規制緩和によりコンビニエンスストアも大衆薬販売に参入するところがあるとのことで、今後は、24時間どこでも大衆薬が買えるようになっていくと思われます。
しかし、これによりドラッグストアとコンビニの競争が激化し、小売の淘汰に拍車がかかるとの見方もでています。
消費者にとっては、必要なときにすぐに薬が買えるようになるという利点がありますが、一方、利便性が高い店のみが生き残り、薬を買うのに近くにドラッグストアがないというような事態も考えられます。
いつでも薬を買えるようにはなりそうですが、薬剤師がいないと販売できない薬もあることを考えると、家に常備薬を置いておくことも必要だなと感じます。
(相川)