個人的な趣味の話題で恐縮です。美術、中でも現代アートが好きで、先日「越後妻有アートトリエンナーレ」に行ってきました。これは新潟県十日町市を中心とした広大な里山や廃校、廃屋を舞台に、約370の現代美術作品が展開される3年に1度のイベントです。
このような試みは近年全国各地で催されるようになってきました。
夏の暑さが残る晴天の下、山の緑と刈入れ直前の黄色い稲穂のコントラストが美しい自然の中、アートに負けず劣らずカラフルな服装の若者達がマップ片手にうろうろする光景は、地元の人々の中には確実に苦々しく思う人もいるだろうと思える反面、生き生きとした表情でボランティアとして参加しているやはり地元のお年寄りや若い方々の表情を見ると、閉塞的な地方の町や村にとってこれらのイベントで生まれる新しい交流は、必ず良い影響を与えるだろうとも思えます。
折りしも今は農業ブームということもありますが、当地を訪れ、山に囲まれた土地で農業を営む人々の生活に触れることは、良さも大変さも考えさせられる経験になるのではと思います。
これから外出には良い季節です。皆様もたまには展覧会等に出かけて、日々の忙しさを忘れる時間をお持ちになってはいかがでしょうか。
(福本)