「イグノーベル賞」をご存知でしょうか?
ノーベル賞はよく聞く言葉だと思います。
私も幼い頃は、いっぱい勉強をして科学者になってノーベル賞をもらってやると思っ
たものです。
さて、イグノーベル賞とは、『人々を笑わせ、何かを考えさせてくれる』研究をした方々
や、社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時
には皮肉を込めて授与される賞です。
同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞、学際
研究賞、平和賞、生物学賞などの部門があり、心理学賞や栄養学賞等、「本家」ノーベ
ル賞には存在しない賞も数多く存在します。
皮肉を込めて授与された例は、世界の反対を押し切って水爆実験を強行したフランス
の元大統領、ジャック・シラクが1995年に「ヒロシマの50周年を記念し、太平洋上
で核実験を行った為」平和賞を受賞しました。
研究対象や評価対象がユーモラスなだけで、これからの人類にとって、とても価値の
ある研究なども沢山含まれています。
そして、このイグノーベル賞ですが、日本人も数多く受賞しているんです。
今年は、パンダのふんから取り出した菌を使って、生ごみの大幅な減量に成功した、
田口文章(北里大名誉教授)も受賞されました。
とてもユニークな賞で、新聞や雑誌にも取り上げられているので、ご一読されてはい
かがでしょうか。
(朴)