電話を利用して、親族が交通事故やチカン事件を起こしたと連絡し、示談金などの名目で現金を振り込ませるものです。
事前に「携帯番号が変わった」などと電話しておき、騙しの電話をするために前準備をしておいたり、複数の人が役割分担をし、もっともらしく話を展開させるなど、オレオレ詐欺の手口を知っている人でも騙されてしまう巧妙なものになっています。
家族がトラブルに巻き込まれた等と電話がかかってきたら、まずは本人やその関係者に事実の確認をしましょう。
本人と偽って「友達の保証人になったが友達がいなくなってしまった。取りたて屋に何をされるかわからない」とおびえた様子で電話をしてきたり、警察官を偽って「ご主人がチカンをして捕まっている。このままだと逮捕される。示談に応じるかすぐに決めてくれ」とせかすように電話をしてきたりと、もっともらしく話を展開してきます。電話がかかってきたら、慌てずに一度電話を切り、冷静になってから対応を考えるのがベストです。
また、本人や関係者に確認をするときは、電話の相手から教えられた番号ではなく、事前に本人から教えられていた番号や電話帳で調べた番号にかけるようにしましょう。
注意を要するのは、騙しの電話をかける前に「携帯電話が壊れたから番号が新しくなった」等と言って、本人への連絡をさせないようにする手口です。
実は、私(相川)の母がこの手の電話に騙されてしまいました。1人暮らしの兄を騙って、「携帯電話を新しくしたから番号が変わった」という電話があったそうです。多少声が違うような気がしたけれど、「風邪をひいてのどの調子が変」と説明され兄本人だと思ってしまったようです。
その後兄本人からたまたま連絡が入り、その電話がオレオレ詐欺とわかり金銭的な被害を受けずに済みました。
このケースではたまたま本人から連絡があったため被害を免れましたが、このような詐欺目的
の電話があることを想定して、合言葉を決めておく、連絡先の変更は実際に会って伝える等、家
族の間でルールを決めておくとよろしいかと思います。